牧野富太郎に学ぶ生涯の生活設計支援
牧野富太郎という人物の功績を広く世間に紹介し、その偉大性と人間性を学び後世に伝える。また、牧野富太郎が明治・大正・昭和の三世代を生き抜いた時代背景と、牧野がとらえた当時の社会とはどのようなものであったかを学び、その生活環境を周知するとともに、牧野が成した行動や活動の計画性および実行能力を評価することで、尚一層身近な存在とする。そして日本の伝記に登場する偉大な人物の一人として、その大衆化を目指す。
次いで植物学者牧野富太郎が怪物と称されるその起源に着眼し、並みの人間とどこが違っていたのかを周知する。また、青年期に牧野富太郎が抱いた素志とその植物学大成に至るまでの生涯を学び、現代の社会人が学ぶべきところを実直に受け止め、実社会への活用方法を模索する。
最大の目標は、伝記の世界とかけ離れたごく普通の社会を鑑み、牧野富太郎の真の人物像と功績をわかりやすく解説し、幅広い年齢層に周知を図る。そして牧野富太郎が植物学の世界で大成した背景を学ぶことで、自らが現代および未来の社会に打ち勝つために、今何を成すべきか。そのために現状における自己理解(先ずは自分自身をよく知る)を深め、自らの現状を見詰め直し、生涯にわたる生活設計を具体化する機会を提供することである。
次いで牧野富太郎研究塾を開講し、社会人としての在り方や起業家精神を育成し、一念発起する青年の起業支援を行うとともに、起業家同士による相互研鑽の場を提供する。また、現代社会に貢献する企業戦士や会社経営などの実務経験者との懇談会を定期に催すことで、個々人を練磨し、自らが計画した生涯設計の具現化を目指すとともに、日本社会発展のために寄与するものである。
当研究所の庭に咲くゲンノショウコ
当研究所の庭に咲くコシノカンアオイ
斑入りコシノカンアオイ
自宅の庭のギフチョウ
自宅の庭にギフチョウがやって来た
2016年5月9日(月)父母亡きあとのゴールデンウイークの出来ごとである。まだ母の四十九日法要が済んでいない中、温かく日が差す長岡市来迎寺の自宅の庭で初めてゴヨウマツ、アカマツ、クロマツの芽摘みを試みた。すると、午前十時頃にギフチョウがふわりとあたかも力尽きたようにやって来た。そんな柔らかい飛び方をする。
庭にコシノカンアオイ、フタバアオイ、ウスバサイシン、クロヒメカンアイなど日本各地のカンアオイ類の植え込みを始めてから十五年になる。いつかこの様な日が来るのではと期待していたももの、アゲハと飛び方が違うのでまさかと一瞬思った。表翅紋様を見て直ぐにギフチョウと確認できた。そしてよくぞここまで尋ねて来てくれたと感激し、早速家の中にカメラを取りに行き写真に収めた。その間ギフチョウは私の存在を恐れることなく、何回も何回も同じ動線を飛び廻り、ついに足元の密集したクロヒメカンアイの葉に止まった。しかし同じ状態で長くはとどまらず、葉の上の位置を変えながら再び飛び立ち、慌ただしく動き廻るを繰り返している。一旦芽摘みの作業を止め手を休める中、約一時間もこのような状態が続いた。
越路の山には雪が解けると早速春先一番にギフチョウが柔らかく低く飛翔する。今年は雪解けが早く、三月上旬には自宅の庭には雪が無く、山も四月上旬にはほとんど雪は残っていなかった。今年は山での観察は時間がとれずにいた。そしてクロマツの芽摘みの際、カワラヒワのひなのいる巣があったので、その周辺はそっとしておいた。これらのプレゼントは思いもよらぬ出来事であったのでここに記録した。
『天衣無縫の即興詩人 牧野富太郎の歌年譜 植物の神が生産した歌の数々』(2013年)
『牧野結網補伝Ⅰ 畢生の二大事業と遺品のゆくえ』(2014年)
『牧野結網補伝Ⅱ 書簡解題・白井光太郎編』(2014年)
『牧野結網補伝Ⅲ 植物の神が生産した詩歌厳選・増補改訂版』(2014年)
『牧野結網補伝 漉川葵人著作集』(2015年)
『牧野結網補伝Ⅳ 人脈形成篇(その1)』(2016年)
『牧野結網補伝Ⅴ 人脈形成篇(その2)』※2017年7月発行準備中